1950年代以降、ハードフェライト(セラミック)磁石は、低コスト、優れた磁気特性、優れた環境安定性などの利点から広く利用されてきました。
焼結フェライトの主原料は直交フェライトであるため、高温、高湿又は化学物質(強酸、強アルカリを除く)による腐食を受けることができない。
焼結フェライトは、バリウムフェライト(BaO・6Fe2O3)とストロンチウムフェライト(SrO・6Fe2O3)を主に含む。
焼結フェライトも等方性と異方性に分けられる。
等方性焼結フェライトは磁気が比較的弱く、どの方向にも同じ磁気特性を有し、どの方向にも多極磁化することができる。
異方性焼結フェライトは等方性より高い磁気特性を持っており、成形時に磁場配向方向に磁化することしかできない。
焼結フェライトは優れた減磁インピーダンスを有し、組み立てと磁化の前後で磁束損失がない。
焼結フェライトの使用温度は−40℃〜+250℃で温度係数が悪く、Brの温度係数は−0.2%/℃、すなわち1℃上昇するとBrが0.2%低下する。